■HomePNAとは?
HomePNA(Home Phoneline Networking Alliance)という団体で決められた、家庭内にすでに引いてある電話線を使って、データ通信(5.5〜9.5MHz)と電話(〜4kHz以下)を周波数の違いによって同時に利用することを可能にした規格です。伝送距離が150mと短いので、VDSLと同じように主に集合住宅やホテルなどで使われるシステムです。ITU-Tでの規格はG989.1となります。
元々はTUT SYSTEMS社の開発したHomeRUNという規格がベースになっており、1998年にAT&T、IBM、スリーコム、インテルなどいくつかの会社が中心となってHomePNAが生まれました。HomePNA
1.0で、1Mbpsの通信が可能です。コストもVDSLより安く、導入している業者も多いようです。
また、HomePNA 2.0では10Mbpsのデータ通信が可能になっており、NTTのBフレッツマンションタイプで使われています。

■時代は電話線を使った100Mbpsサービスへ
新しい規格のHomePNA
3.0は、最大128Mbpsと高速で、オプション拡張によって240Mbpsを実現します。音声や動画のリアルタイム配信、テレビ電話などに一定の通信速度を確保しクオリティを保つためのQoS(Quality
of Service)をサポートし、さらにVoIPなどに対応するデジタル音声サービス用プロトコルVoice-over-HomePNA(VoHPNA)を組み込み、8人が同時に音声通話することが可能です。HDTV、ディジタル・オーディオおよび音声ストリーミングに不可欠なメディアアクセス制御(MAC)プロトコルにも対応します。
HomePNA 3.0はPC、モデム・プリンタといった周辺機器、DVDやテレビなど家電製品を含む様々な製品に組み込みこむことができるように開発されています。最終的に仕様が決定されるのは2002年中で、2003年の初頭に対応製品が発表される予定です。そうなれば各マンションブロードバンドサービスも導入していくと見られますが、こうなるとマンションへ引き込む回線が問題になってきます。いくらマンション内が高速でも、引き込む回線に余裕がなくては期待通りの速度は出ません。
とはいえ、使用周波数帯域が高く狭いHomePNAはVDSLよりも干渉問題が少ない点でもメリットが大きく、今後も期待される技術のひとつです。
導入に関しては、VDSL同様マンション共用部にセンター装置などを設置することになりますので、大家や管理組合の許可が必要になります。また、設置するスペースがない、電源が確保できない、そもそも棟内MDF(主配線盤)がない集合住宅の場合は、導入できないという点においてもVDSLと同じです。
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